コロナの世界
日本国内でコロナが騒がれ始めたのは今年の2月くらいだったと思いますが、急速に全世界に広がりました。当初はコロナ後といえば、コロナ禍が収束した元の日常を意味していましたが、パンデミックから2カ月もたたないうちにコロナ発生により“新しい日常”が言われ始めました。
40年前の私の子供のころはマスクをするのは病人と病院の人だけでしたが、大学生くらいの時から花粉症の人が長期間着けるようになり、ともすれば犯罪者に間違われなくもなかったマスク姿が、街中や電車の中でみても違和感なくなっていきました。ただしそれは花粉症の人たちでしたが、いまは夏でもマスクを全員着けているのが当然になりました。そのおかげで、昨冬は手指消毒もしているので、インフルエンザの罹患率が下がったとも言われて、これが最初の“新しい生活様式“による生活向上だと思います。
同じような新しい生活様式が一般生活に及ぼすプラスの作用が他にもいろいろあり、例えば、テレワークにより通勤時間の減った方はプライベート時間が増加し、在宅勤務で家族との時間が増えた。付き合いの飲酒が減り健康的になった等。。
コロナが終わってからも続きそうな新しい生活様式の中では、Zoom等を活用した遠隔会議システムがあります。これが、とても便利なので大いに活用されると思いますし、コロナ以前は“対面に勝るコミュニケーションなし”の意見も多かったですが、実際の使用感は、想像以上に効果的な会議ができるということで、一気に広まりました。時には私でも週に11本ものZoomミーティングが組まれました。移動がないのでいくらでも予定がどんどん入るので、今まで移動や場所が問題で参加できなかった会合にも呼ばれれば参加することができました。
しかしながら、既に弊害も感じでおり、移動が必要なく効率的に連続して会議に入ることができる反面、連続でミーティングが入ることで、今まで、無駄と思っていた移動時間が、実は考えをまとめるいい時間であったことに気づきました。また、考えをまとめる時間でなくとも、頭を休める時間となっており、非効率に見えた移動時間で様々なことができていたのだと、いわゆる“あそび”が人間にとり重要であることを改めて知りました。
実際の仕事ではテレワークになることで同じオフィスの人との必要以外のいわゆる“雑談”が減ることで発想の化学変化みたいなものが発生しにくくなったということで、今では雑談用のオンラインチャットも用意されているIT会社が多いと聞きます。コロナにより瞬く間に進んだIT化。技術は既にあったものでしたが、その活用方法が一気に花開いた感じです。もう遠隔会議、テレワーク、ウイルス対策の手指消毒、マスクなどは世の中で主流を占めていくと思います。
私もコロナがあることを前提とした家づくりや暮らし方づくりのお手伝いをしていかなければと改めて感じるこの頃です。