社長ブログ

生演奏のクラシックコンサート

 

先日、全盲のピアニストの辻井伸行さんのコンサートに行きました。アメリカのオルフェウス室内管弦楽団との協奏でしたが、いつものように演奏が始まると、その心地良さからか目は自然と閉じてしまい、でも、音は聞こえていて、一種の瞑想状態に入ります。

 

一緒に行く妻は、『せっかくなのにすぐ眠る』と言いますが、僕の感覚では眠ってはいなくて、無心になり、心は空になり、音だけが耳から入り、脳の奥の方に沁みいり、音と意識が溶けるように一体化していくのを感じています。とても貴重なリラックスした時間になります。

 

しかし、辻井さんが紹介時などに弾くトリッキーともいえる超絶速度の鍵盤さばきの時は、指の動きを想像してしまい、脳は冴えるのですが。。辻井さんも40代以降ではこの勢いは息をひそめていくと思うので(別の“味”を出していかれると思いますが)、彼が30代のうちに皆さんも是非一度お聴きになるといいのではと思います。


ちなみに、CDやyoutubeで音楽を聴いても瞑想状態にならないです。音は音源から音波が空気を振動させて耳まで伝わりますが、この空気感が耳に直接伝わるから脳内にアルファ波が発生して瞑想状態になるのです。このアルファ波は僕の場合、ヴァイオリンを中心に弦楽器とピアノで発生するようです。和太鼓やエレキギターでは瞑想状態にはなりません。エレキギターも弦楽器なのですが、アンプやスピーカーを通した音なので、アルファ波が出ないのかなと思っています。

 

クラシックコンサート、敷居が高いように思えますが、大阪府内で席さえ選ばなければ、プロのオーケストラのコンサートが数千円で買えるものだけでも毎月10回以上あります。一度行って、気に入ればいい席を買うのがいいと思います。


ちなみに、席により、僕は瞑想状態にはなりません。瞑想状態になるには、楽器の正面席に限ります。バルコニー席(側面席)や、オルガン席(楽団の背面席)などは、楽器からの音波がうまく来ないのか、瞑想することは今までありませんでした。コロナ規制も空けてもうすぐ一年。音楽もスポーツも、ライブで楽しむ機会を是非作られてください。

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